「F-22ラプター」とは、ロッキード・マーチン[NYSE:LMT]が世界誇る「航空支配戦闘機」です。
1973年に米国国防省が主体となって「ATF(先進戦術戦闘機計画)」がスタートします。将来アメリカ空軍にどのような戦闘機が必要か?そのために必要な技術は何か?などといったことを検討していきました。その中で重要視されたのが「航空支配」能力でした。
特に、開発にあたっては戦闘機同士が戦う空中戦の能力を重視しています。そのため、現在でもF-22は最高の空対空戦能力を誇っています。
1986年に、アメリカ空軍の長官が、航空機メーカー5社に対し、2社から試作機を作成することを決定します。
それは、ロッキードとボーイングとジェネラル・ダイナミクス組とマクダネル・ダグラスとノースロップ組の2チームです。
それぞれ試作機の「YF-22」と「YF-23」が製造され、総合判定の結果ロッキード陣営の「YF-22」が採用されます。(ステルス性能はYF-23の方が高かったみたいです。)
製造の分担は、ロッキード・マーチン、ジェネラル・ダイナミクス、ボーイングそれぞれ3分の1づつ担当することになりました。しかし、1993年ロッキードマーチンがジェネラル・ダイナミクスの戦闘機部門を買収しました。その結果3分の2をロッキード・マーチンが担当することになりました。(下記リンク参照)
9機の試作機の製造が開始され1997年9月7日に初号機が完成しました。予算の削減の為2人乗りのモデルは中止になりました。試作機は1997年9月7日に飛行し、2005年12月15日に「ICO 初期作戦能力」を獲得しました。
試作機の製造の後、「量産型準備試験機(PRTV Production Readiness Test Vehicles)」が8機製造されました。