ステルス戦闘機F-22ラプターの凄い機動力のアクロバット・デモ飛行
「F-22ラプター」は、制空戦闘機として空中で素晴らしい機動力を発揮します。驚異の機動力はどのようにして可能となったのでしょうか?
F-22はプラット&ホイットニー製のF119エンジンを2基搭載しています。通常の飛行モードでもマッハ1.72の「超音速巡航(スーパークルーズ)」ができます。F-22はアフターバーナーなしでこの速度に達します。アフターバーナーとは、ジェットエンジンで燃焼した排気ガスに再度燃料を吹き付け推力を増やす装置ですが、燃料の消費が2倍以上になり、エンジンにも負荷がかかります。もちろんF-119エンジンにもアフターバーナー機能が装備されています。F22がアフターバーナーを使用した場合マッハ2.25に達します。
また、F-22は他の戦闘機の機動性を上回る「超機動性」を有しています。これを可能にしたのが、F119エンジンの2次元式推力変向排気口です。
排気口に鳥のくちばしのような仕組みを付けジェットの流れをコントロールします。
動画の1分35秒~1分40秒で排気口の上部が動いています。上部下部が20°の範囲で動きます。動画を見るとF-22の木の葉の舞い落ちるような異次元な動きを見ているとパイロットの体は大丈夫なのか?心配になります。
高性能なF-22ですが、値段も非常に高価で1機200億円ほどします。オバマ政権で中止が決定しました。2011年12月13日にロッキード・マーチンのマリエッタ工場で最後の195機目を製造して終了しました。
近年、中国が開発した「J-20」やロシアの「Su-57」などのステルス機が登場しています。しかし、ソフトウェアのアップデートや機体の改修などは細かに行われておりしばらくは航空支配戦闘機「F-22ラプター」の優位は続くと思われます。