ロッキード・マーチン[LMT] 2019,Q3 の状況
売上高152億ドル
- 純利益は16億ドル、1株当たり5.66ドル
- 営業からのキャッシュフローは25億ドル
- 1,374億ドルの記録的な受注を達成
- 四半期配当を1株当たり2.40ドルに引き上げ
- 自己株式の取得を10億ドル増額
各部門の売上
- 航空機 173億ドル
- ミサイル＆火器管制 73億ドル
- ヘリコプター＆作戦システム 112億ドル
- 宇宙 80億ドル
となっています。
ステルス戦闘機「F-35」シリーズが好調です。また、中国が「極超音速滑空ミサイル」を実用化したため、アメリカ軍も大急ぎで「極超音速ミサイル」の実用化を進めていることもありロッキード・マーチンに発注しています。
中東情勢や北朝鮮の問題もあり、弾道ミサイル防衛用の「サードミサイル」や「パトリオット3」 の売れ行きも好調です。
2019年第3四半期の「航空機部門」の売上高は、2018年の同じ時期と比較して5億3600万ドル(10%)増加しました。この増加は主に、F-35プログラムの売上高が約4億8,000万ドル増加したことに起因するものであり、生産、開発、維持契約の数量が増加したことにより、分類された開発プログラムでは約8,000万ドルが増加しました。
2019年第3四半期の航空事業利益は、2018年の同じ時期と比較して6,500万ドル(11%)増加しました。営業利益は、継続契約のF-16プログラムで約3,500万ドル、生産、開発、継続契約の量が増加したことにより、F-35プログラムで約2,000万ドル増加しました。
2019年第3四半期の「ミサイル＆火器管制部門 MFC」の売上高は、2018年の同じ時期と比較して3億2800万ドル(14%)増加しました。この増加は、新型極超音速開発プログラムによるタクティカル・ストライク・ミサイルプログラムの売上高が約2億ドル増加したことに起因しています。
そして、ボリュームの増加としてパトリオット(PAC-3)とサードミサイル(THAAD))による統合ミサイル防衛プログラムの約1億2000万ドル分です。
2019年第3四半期のMFCの営業利益は、2018年の同じ期間と比較して1,700万ドル(5%)増加しました。営業利益は、エネルギープログラムの約4,500万ドル、統合ミサイル防衛プログラムでは約1,500万ドル増加しました。
2019年第3四半期の「ヘリコプター＆作戦システム部門 RMS」の売上高は、2018年の同じ時期と比較して1億3900万ドル(4%)減少しました。この減少は主に、シコルスキーのヘリコプタープログラム(主にブラックホークの生産およびミッションシステムプログラム)による約1億6000万ドルの売上高の減少によるものです。この減少は、C6ISR(指揮、制御、通信、コンピュータ、サイバー、戦闘システム、インテリジェンス、監視、偵察)プログラムの増加により、約4,000万ドルの増加によって部分的に相殺されました。
2019年第3四半期のRMSの営業利益は、2018年の同じ時期と比較して1,900万ドル(5%)減少しました。統合型戦闘システム・センサー(IWSS)プログラムの営業利益は、リスクの軽減(主にレーダー監視システムプログラム)により約5,000万ドル減少しました。この減少は、商業アフターマーケットプログラムとポートフォリオ全体のコストパフォーマンスの向上により、シコルスキーのヘリコプタープログラムに対して約2,000万ドルの増加によって部分的に相殺されました。プログラムライセンスの削減により、トレーニングおよびロジスティクスソリューション(TLS)プログラムに約1,000万ドルとなっています。
「宇宙部門」の2019年第3四半期の売上高は、2018年の同時期と比較して1億2,800万ドル（5％）増加しました。この増加は主に次世代早期警戒衛星（次世代OPIR）や全地球測位システム「GPS III」衛星や戦略ミサイル防衛プログラム（新型極超音速開発プログラム）に約9,500万ドル。これらの増加は、オリオンプログラム（月着陸船）の販売量の減少による3,500万ドルの減少と、商業衛星プログラムの販売量の減少による2500万ドルの減少により一部相殺されました。
「宇宙部門」の2019年第3四半期の営業利益は、2018年の同時期と比較して1,600万ドル、つまり5％増加しました。営業利益は、ULAの収益の増加と商用衛星プログラムにより約1,000万ドル増加しました。
