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ヒラリーが見捨た大使館  映画「13時間」 その1

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13時間 ベンガジの秘密の兵士

 

 今回のイラン革命防衛隊のスレイマニ司令官殺害の件ですが、2019年12月末にイランのアメリカ大使館が暴徒に襲撃されていました。トランプ政権は、この事態を重く見てスレイマニ司令官の殺害を決定したと思われます。

 

 トランプ氏とヒラリー氏が大統領選挙戦を繰り広げる際に「ベンガジ問題」のフレーズが出てきました。「ベンガジ問題」とは、2012年にリビアアメリカ大使館が襲撃されスティーブン大使と警備員が亡くなった事件です。

 ヒラリー氏の著作にもこの件が少しだけ記述があるたけで大したことはなかったのかな?と考えていました。しかし、この映画を見て考えが変わりました。

 

 ストーリー

 カダフィー政権崩壊後のリビアで極秘任務を行うCIAとアメリカ大使館がありました。

 2012年9月11日にアメリカで公開されたムハンマドを侮辱する映像が発端となり、リビア市民のデモ隊が大使館を襲撃します。市民は銃器を持ち銃撃を始めます。大使館を警備していたリビア民兵は蜘蛛の子を散らすように逃げてしまいます。

 

 スティーブン大使と警護官は、セフティールームに立てこもりますが民兵は車庫にあった燃料を撒き火を放ちます。

 大使の悲痛の叫びを聞いたCIA職員は、救出の為に大使館へ向かいます。

駆けつけると燃え盛る大使館の中では、職員が亡くなり大使は行方不明になっていました。再度、民兵の襲撃が始まりCIAの秘密基地まで逃げ帰ります。

 

 今度は民兵はCIAの秘密基地の場所を特定し襲撃をかけてきます。度重なる波状攻撃によりCIAの基地も防衛線を突破されるようになります。

 しかし、アメリカ本国からの救援はまったくあてにはできません。夜明けまで「13時間」生き残ることができるのか?

 

 この映画は日本では公開されませんでしたが、DVDになりヨドバシカメラで偶然手に入れることができました。この事件は「ベンガジ問題」としてヒラリー氏が落選した原因の一つだと言われています。今回、スレイマニ司令官殺害を素早く進めたのもこの事件があったからだと思われます。