SIG SAUER Ships Next Generation Squad Weapons to the US Army
アメリカ軍は特殊部隊向け新型弾薬6.8㎜弾を使用した自動小銃と分隊支援機関銃のトライアルを開始しています。このNGSWプログラムでは3社が名乗りを上げています。
ドイツとスイスの合弁企業「シグ・サウザー」社と米国の「テキストロン」社と「ジェネラル・ダイナミクス」の3社です。
その中でもシグ・サウザー社が提供する「MG6.8軽機関銃」と「SPEARアサルトライフル」の納品が完了しました。
6.8㎜弾は現行の5.56㎜弾より強力です。アメリカが長年続いた「テロとの戦い」のなかで5.56㎜弾の威力不足が問題となってきました。また、ライバル陣営の抗弾ベストの性能があがり未来の脅威に対処する必要が出てきました。
このシグ・サウザーの新型機関銃は、薬莢排出の際のガスの吹き出しがかなり減少されています。FLIRのサーモグラフィーカメラでその様子が分かります。
以前、ハワイで実弾射撃をした際に、銃口や薬莢排出孔から噴き出るガスと火薬のカスが顔に吹きかかりメガネが汚れてしまったことを思い出しました。汚れとガスがメガネのレンズに焼き付くような感じで後で洗っても落ちなかった覚えがあります。
その点もシグ・サウザー社は考慮して開発しているようで感心しました。
また、このNGSWプログラム用の照準器をL3・ハリス・テクノロジーズ[LHX]が開発しています。長距離などの射撃をサポートしたり目標のデータをリンクするなど革新的な装備となりそうです。