Stunning! Boeing's 737 MAX on Flying Display
2020年7月29日 ボーイングは第2四半期の決算を発表しました。
・コロナウィルスと737 MAXの事故の影響によって引き続き業績が大きな影響を受けました。
・売上高は118億ドルです
・純損失は24憶ドルで1株当たり4.20ドルの損失です。
・営業キャッシュフローは53億ドルでの現金及び有価証券は324億ドルです。
・4,500機以上の民間航空機を含む4,090億ドルの受注残があります。
売上高の内訳は
民間航空機 16億ドル
防衛、宇宙、セキュリティ 65億ドル
グローバルサービス 35億ドル
ボーイングキャピタル 7億ドル
合計 118億ドル
ボーイングの主力だった旅客機の製造は20機だけでした。しかし防衛部門ではアメリカ海軍向けのMQ-25無人空中給油機、米海軍の巡航ミサイルシステムの契約、モロッコ軍向けの「AH-64E アパッチ攻撃ヘリコプター」受注がありました。
さらに、アメリカ空軍の高等練習機「T-7A」の決定や海軍向け「F/A-18 スーパーホーネットブロックIII」の調達、カタール空軍向けの「F-15QA」の初飛行を行いました。そして、アメリカ空軍が「F-15EX 」の導入を決定しました。その他にアメリカ海軍の哨戒機P-8Aポセイドン、400機目のV-22オスプレイ、2,500機目のAH-64アパッチも納入しました。
かなり業績が悪いものの防衛関連部門の売り上げが目立っています。空軍の高等練習機「T-7A」はかなり大口の受注となっています。
このブログでも記事にしていた「F-15EX」ですが、航空自衛隊のF-15Jも同じようなアップグレードをボーイングは売り込んできています。
アメリカ海軍の巡航ミサイル関連の受注があり、INF条約が破棄され核搭載能力がある巡航ミサイルの需要が高まってきている兆候です。
ひさびさにワクワクする決算です。ボーイングのホルダーとしては、動画のように「737-MAX」が軽快に飛行再開ができる日が来ることを祈って待ちましょう!