音量注意!!動画再生6秒から8秒で爆発音がします。
Russian 9K720 ISKANDER-M Tactical Missile: Load Launch Impact
昨年の夏に「INF条約(中距離核戦力全廃条約)」が破棄されました。その要因の一つとなったのが、このロシアの「イスカンデルMシステム(9M720)」です。
移動式発射車両に射程距離500㎞の短距離弾道ミサイル「9M723-1」を2発搭載可能です。固体燃料式のミサイルで通常弾頭と核弾頭が装着できます。動画でも、ミサイルの装填作業がクレーンを使って行われ、短い時間で発射ができるようです。
さらに巡航ミサイル「9M728」を発射することが可能です。この巡航ミサイルは射程距離が500㎞以上とされ、アメリカ側はINF条約に反しているのでは?と問題視しています。
一つの車両に2種類の異なったミサイルを装填できるのが特徴で、さらにロシア版トマホークの「カリブル巡航ミサイル」も発射可能とされています。
2020年7月末のロッキード・マーチン[LMT]・ボーイング[BA]・ノースロップ・グラマン[NOC]・レイセオン・テクノロジー[RTX]などの軍需産業の決算発表のなかにアメリカ陸軍向けのミサイル発射車両や巡航ミサイルに関する記述がありました。プーチンのロシアでは一足先にイスカンデルMを実戦配備してしており、アメリカ政府かなり急いで開発や発注している理由が分かりました。
アメリカの防衛産業では、しばらく短・中距離弾道ミサイルや巡航ミサイルや極超音速ミサイルなどポストINF条約の需要が続きそうです。