Northrop Grumman’s Award Winning F-35 Integrated Assembly Line
2021年1月28日に、ノースロップ・グラマン[NOC]は、2020年の第4四半期と通期の決算を発表しました。
・第4四半期の売上高は17%増加して102億ドルになりました。
・通期の売上は368億ドルで前年比9%UPになりました。
・EPS(一株当たり利益)は1.97ドルになりました。
・2021年の通期の売り上げ予想は351億ドルから355億ドルとなっています。
航空機部門の2020年の売上高は、有人機と無人機の両方の売上高の増加により、122億ドルとなりました。
早期警戒機のE-2D(ホークアイ)および、無人偵察機グローバル・ホークやF-35シリーズの胴体部が順調で、民間航空機の減少を補うことができました。
また、ステルス爆撃機B2の近代化改修の案件を受注しています。
防衛システム部門の2020年の売上は75億ドルで横ばいでした。
誘導型多発ロケットシステム(GMLRS)、先進型対レーダーミサイル(AARGM)プログラムが貢献しました。陸軍向けの6.8mm弾薬製造プラントの建造は終了したようです。
作戦システム部門の2020年売上高は100億ドルでした。
主に、マルチロール電子スキャンアレイ(MESA)およびF-35プログラム。 ナビゲーション、ターゲティングシステムなどが貢献しました。
宇宙システム部門の2020年第3四半期の売上高は87億ドルでした。
引き続き次世代遠赤外線観測衛星(次世代OPIR)やNASAの月着陸のアルテミス計画関連の受注があり、 極超音速ミサイルとその発射装置プログラムなどが好調でした。
今回は宇宙システム部門の売り上げが伸びています。流行りの極超音速ミサイル関連が大きいですね。中国、ロシアが実戦配備している極超音速ミサイルは探知が難しいとされていますが、次世代遠赤外線観測レーダー(次世代OPIR)を改良し精度を上げれば探知が可能とされています。
ロッキード・マーチンやボーイング、ノースロップ・グラマンの決算を読み込んでいると、NASA「アルテミス」計画のキーワードをよく見かけます。ノースロップ・グラマンは緊急脱出ロケットや固体補助ブースターと月面着陸船の部分を担当しています。2021年後半には無人で打ち上げする予定です。
動画はノースロップ・グラマンが担当しているステルス戦闘機F35の胴体部の生産と出荷の様子です。トラックで輸送しているのですが、もっと警備を厳重にしたほうが良いのでは?と感じました。