2021年10月26日、レイセオン・テクノロジーズ[RTX]は、2021年第3四半期の業績を発表しました。
- 売上高162億ドル
- 調整後一株当たり利益1.26ドル
- 当期純利益は18億ドル
今期は、防衛部門と商業部門の回復傾向にあり、一株当たり1.26ドルで売上高、一株当たり利益等予想を上回る好成績でした。通期の売上高は645億ドルを予想しています。
レイセオンとユナイテッド・テクノロジーズが合併して、決算のセグメントが変更となりました。大きく分けて4部門になります。
・コリンズ・エアロスペース
・プラット&ホイットニー
・レイセオンインテリジェンス&スペース(RIS)
・レイセオンミサイル&ディフェンス(RMD)
コリンズ・エアロスペース部門の売り上げは45億ドルでした。商業機の運航が再開され旅客機関連の需要が伸びました。787型機は関連は需要が落ち込んでいます。
プラット&ホイットニー部門の売り上げは47億ドルで前年比25%アップでした。商業機のエンジンのサポートが大幅に増え、軍用部門でもステルス戦闘機F-35のエンジンF135が貢献しました。
レイセオンインテリジェンス&スペース(RIS)部門の売り上げは37億ドルで例年と横ばいでした。
レイセオンミサイル&ディフェンス(RMD)部門の売り上げは39億ドルで前年比7%アップしています。
おもにベストセラーの空対空ミサイル「AMRAAM」と「AMRAAM」を地上発射型にした「NASAMS」が貢献しました。
この第3四半期中には、レイセオン・テクノロジーズがノースロップ・グラマン[NOC]と共同開発したスクラムジェット型の極超音速ミサイルの発射試験に成功しています。
極超音速ミサイルは、すでに中国やロシアが実戦配備をしています。さらに北朝鮮も試射をするなど従来のミリタリーバランスを崩す「ゲームチェンジャー」として開発競争が高まっています。
動画はレイセオンの最新の多機能レーダー「SPY-6」の紹介です。弾道ミサイルや対空、対水上戦、さらに対電子戦まで対応します。