2022年2月21日、イーロン・マスク氏率いるアメリカの新興宇宙開発企業「スペースX」は「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功しました。
スペースX Falcon 9ロケットは、2022年2月3日14:14UTC(09:44 EST)に、フロリダ州のケープカナベラルアメリカ宇宙軍基地にある40発射台(LC-40)から46個のStarlink衛星(Starlink-37)を打ち上げました。
ステージの分離に続いて、ファルコン9の最初のステージは、大西洋に配置された「重力の不足」無人回収船に着艦しました。
ファルコン9の第1ステージ(B1058)は、5回のスターリンク衛星の打ち上げ、トランスポーター1、トランスポーター3、CRS-21などを担当し10回目の再利用です。
スペースXは2022年1月2月だけでもファルコン9を7回打ち上げて成功しています。近年ではアメリカ宇宙軍の人工衛星の打上が増えてきています。
ライバルのユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のロケットのエンジンがロシア製なのでロシアとの関係が悪化する状況では調達がうまく進まないことがあります。
しかし、スペースXのファルコン9のマリーンエンジンは自社で製造しているため安定性して供給することができます。
(前回、スターリンク衛星の打ち上げ後、磁気嵐と呼ばれる宇宙気象現象が起こりました。
その影響でスターリンク衛星が目標とした高度に到達することができずに再度大気圏に突入し消滅しました。)