近年、地球温暖化が進み北極海の氷も薄くなって来ています。早くも、三井
物産など商社はビジネスチャンスを見出し、北極海でも運用できる「砕氷船+LNG(液化天然ガス)タンカー」を、韓国の大宇造船に発注しています。
「ウラジミール・ルサノフ」級の「ウラジミール・ルサノフ」と「ウラジミール・ビザ」です。
日本の「商船三井」と「中国遠洋海運集団」との共同発注です。
なぜ、高価な「砕氷船LNGタンカー」を就航させる必要があったのでしょうか?
これはロシアの西シベリアのヤマル半島サベッタ港のヤマルLNG基地から日本向けのLNG(液化天然ガス)を出荷させるためです。
ロシアから北極海を通り、ベーリング海峡を抜けて日本に到着することにより、スエズ運河経由より大幅に時間が短縮できるからです。また中東からのエネルギー依存を減らすことができます。
ロシアのプーチン政権の元、このヤマルLNG基地の開発を進めており、北極圏に眠る地下資源の開拓を進め北極海の航路の利用を促進させる予定です。
プーチン政権は、我が国の弾道ミサイル防衛システムの「イージス・アショア」の導入に懸念を表明しています。
しかし、資源に乏しく、LNG(液化天然ガス)を大量に輸入する我が国にとっては、非常に重要な問題です。