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軍需・防衛産業への投資

ロシア最強の原子力砕氷船・アルクチカ級

 ロシアは北極圏の分厚い氷を割って推進することが可能な、原子力砕氷船を複数建造し5隻就役させています。ロシアのプーチン政権は、今後北極圏が重要な拠点となるため原子力砕氷船を重視して投資をしています。

 代表的なのは、アルクチカ級の最新型で2007年から就役の「勝利50周年(50リェート・ポーベドイ)」号です。(ネーミングが旧共産圏ぽいですね!)原子炉を2基搭載し3機のスクリューで推進します。姉妹艦の「ヤマール」は1992年から就役しています。アルクチカ(ロシア語で北極)級の初代「アルクチカ」や「シビル」「ロシア」「ソビエツキ・ソユーズ(評議会・連合)」の4艦は退役しています。

 

 また、旧ソビエト時代から原子力砕氷船の開発も力を入れていました。

1953年に「レーニン」が就航しました。この艦は3基の加圧水型原子炉OK-150を搭載していましたが、トラブルが多く30名が犠牲になっています。その後、改良をして新型の原子炉OK-900を搭載し1989年まで就役しました。「レーニン」は、世界初の原子力で動く船であり砕氷船でもありました。

 「レーニン」の運用経験から原子炉の安全性を高めた、第2世代10520型アルクチカ級の建造を始めました。