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軍需・防衛産業への投資

ロッキード ステルス3兄弟 長男F-117A

 

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ロッキード社の技術集団「スカンクワークス」が世界で最初に実用化に成功したステルス機「F-117A」とはどのような攻撃機だったのでしょうか?

 

 その前に、その当時レーダーに映らないステルス機「F-117A」が大活躍した湾岸戦争について振り返っておきましょう。

 

 1990年8月2日に突如、イラクフセイン大統領が隣国クウェートに侵攻しました。たった8時間でクウェートを占領しました。

 

 1991年1月17日に「湾岸戦争」が勃発しました。当時イラクの首都バグダットには、フセイン大統領の元、強固な対空防衛網が敷かれていました。アメリカが攻撃を加えた場合、その対空防衛網を破ることは困難であるといった意見や、砂漠が戦場となるので、アメリカ軍が不利になるのではないか?といった意見が取り出さされました。

 アメリカは、サウジアラビアに司令部を設置し、F-117Aなどの各種航空機を配備しました。(このアメリカ軍の駐留がのちのちウサマ・ビン・ラディンたちがテロを起こす原因となります。)

 

 1991年1月17日の未明にF-117Aは、イラク軍の防空レーダーに気づかれずにイラク領内に侵入しました。イラク軍の中枢部や通信網に空爆を行い目覚ましい成果をあげました。その他にも、橋梁や鉄道網さらに核関連施設などを空爆しました。湾岸戦争では42機が1,282回の攻撃を行い一機の損失も出ませんでした。もちろんこれはF-117Aのステルス性能の高さゆえに実現できた作戦でした。