中国も他国の人工衛星を破壊する「対衛星ミサイル」の開発に取り組んでいます。
2007年1月12日に中距離弾道ミサイル「東風21(米国名:SC-19)」を改良し、自国の気象衛星「風雲1号C」に向けて発射しました。見事に命中し破壊することに成功しました。
しかし高度850kmで破壊したため破片がまき散らされ世界中から非難を浴びました。他国の観測衛星も周回している為、ネジ一つでも当たれば故障の原因にもなります。その上、高度400㎞に国際宇宙ステーションがあり、破片などが乗組員にとって生命の危機にもなります。
さらに、2013年5月には、高度3万kmまで到達するロケットを発射しました。
中国は科学の観測用ロケットだと主張していますが、新型対衛星ミサイル(米国名:DN-2)の発射ではないかと考えられています。
高度2万kmにGPS衛星が配備されている為、万が一破壊された場合、軍事作戦などに即影響が出ます。近年アメリカでは、GPS衛星のナビゲーションがない状態でも作戦が行えるように訓練をしています。