ロシアも他国の人工衛星を破壊する「対衛星ミサイル」を数種類開発しています。
旧ソビエト時代からアメリカの人工衛星を攻撃する構想があり「対衛星ミサイル」以外にもレーザー砲でセンサーなどを狂わせるなどといった取り組みも行われています。
具体的な「対衛星ミサイル」として、PL-19「ヌードリ」があげられます。ロシアの弾道ミサイル防衛用のミサイルを改良したもので、たびたび発射実験を行っています。しかし、実際に人工衛星を破壊したことはありません。
また、ロシア版THAADと呼ばれる長距離地対空ミサイル「S-400」や「S-500」も改良を加えれば対衛星ミサイルとして運用することも可能と考えられています。
さらに、MiG-31戦闘機に対衛星ミサイルらしきものを搭載している情報もあります。
プーチン政権では、強気の軍拡が進んでいます。元特殊工作員のプーチン氏としては、有事の際に敵国の偵察衛星やGPS衛星を排除することの重要性をよく理解していると思われます。