Introducing L3Harris | Fast. Forward.
2020年7月31日にL3・ハリス・テクノロジーズ[LHX]は2020年第2四半期の決算を発表しました。
・売上高は44億ドルで前年比138%増でした。
(138%も増えているのは2019年6月29日にL3とハリスが合併しているため)
・継続事業(EPS)の1株当たり利益は1.30ドルでした。
・営業からのキャッシュフローは8億2000万ドルでした。
売上高の内訳
・統合作戦システム 13億ドル
・宇宙・空挺システム 12億ドル
・通信システム 11億ドル
・航空システム 8億ドル
合計 44億ドル
統合作戦システムでは、アメリカ陸軍の運用支援するWESCAMに3億8,000万ドル、シャドウUAVプログラムをサポートするWESCAMセンサー3,300万ドルの注文で引き続き堅調に推移しました。
アメリカ海軍向けでは、無人艦艇プログラムのサポートに5300万ドル。
宇宙・空挺システムでは、ロッキード・マーチン[LMT]のF-35戦闘機の飛行計器類の受注で1億4,600万ドル、同じくロッキード・マーチンのF-16戦闘機の電子戦システムのアップグレードに3,400万ドルの受注。
米国宇宙軍から通信サービスのモバイル衛星ソリューションプログラムから5,700万ドルの受注がありました。
通信システムは、売上高は83%増加しました。アメリカ国防省の戦術コミュニケーションズと統合ビジョン・システムの近代化プログラムが急増しました。
アメリカ国務省の戦術無線機の近代化プログラムの勢いは続き、アメリカ陸軍のHMS Manpack 通信機の第3弾出荷を予定しています。さらにウクライナ国防省向けのFalcon III HFとマルチバンド無線機の契約がありました。


航空システムは、民間の商業航空機関連がコロナの影響により減少しています。ノースロップグラマンの早期警戒機E-2Dのサポートで7.300万ドルの受注がありました。
アメリカ軍向けの通信機器の受注が多く、コロナの影響をカバーしています。
監視補足システムの「WESCAM」シリーズが順調です。 驚くべき点はウクライナから無線機の受注があったことでしょうか!?2014年のクリミヤ・ウクライナ紛争では、ロシア軍の無線妨害やサイバーアタックが凄まじいようでした。その反省からウクライナは抗站性にすぐれたL3・ハリスの通信機器を選択したのでしょう。
L3・ハリスでは、暗視装置と連動した戦術インターネット機器を開発しています。どのようなものが登場するのか楽しみです。