ロッキード・マーチン[LMT] 2023,Q2 の状況
・166億ドルの売上高で8.1%増加
・16億8100万ドルの純利益、一株当たり6.63ドル
・営業からのキャッシュは11億ドル
・年間売上高のガイダンスを引き上げ667億ドルとしました。
2023年第2四半期の航空機部門は、10億ドルの増益で17%アップです。ステルス戦闘機F-35シリーズの15ロットから17ロット契約の契約が成立したことが寄与しました。
2023年第2四半期のミサイル&火器管制部門の売上高は横ばいでした。
ハイマース・高機動ロケット砲の需要が落ち込みましたが、ハイマースの新型ミサイル「PrSM」の需要が高まっています。「PrSM」は射程距離が499Km以上ありもしかしたら近いうちにウクライナに供給されるかもしれません。
2023年第2四半期の回転翼機&作戦システム部門の売上高も減少しました。
シコルスキーのブラックホークヘリコプターの生産が減ったことも一因です。
2023年第2四半期の宇宙部門の売上高は3億4100万ドル(12%増加)しました。
主に次世代弾道ミサイル迎撃システムや機密プロジェクトが貢献しさらに月探査のアルテミス計画のオリオン宇宙船の受注もありました。
長引くウクライナ戦争により、ハイマース・高機動ロケット砲の弾薬や必要となってきています。PAC-3パトリオット防空ミサイルも大量に必要な状況です。
NATO加盟国欧州でF-35ステルス戦闘機を導入する国が増えてきています。またウクライナにロッキード・マーチンF-16戦闘機を供給することも進んでおり、「F-16」戦闘機の需要も増えてきています。
(ニュースの冒頭でバルト三国のリトアニアの空港に大量のPAC-3・パトリオット防空システムが配備されているのが分かります。ロシアと国境を接するリトアニアの緊張感が伝わってきます。)