アメリカ大統領選挙の混乱もあり、ブログの更新に時間が空いてしまいました。
トランプ大統領のアメリカから、バイデン大統領のアメリカへ世界の流れは変わりつつあります。民主党政権の路線ではアメリカの防衛予算が削減されたりと軍事産業を中心とした投資も厳しくなってくるでしょう。
さてさて、ジェネラル・ダイナミクスの2020年の第3四半期の決算が発表されていました。
- 純利益は8億3,400万ドル、希薄化EPSは2.90ドルで、33%増加
- 第2四半期の営業利益率は240ベーシスポイント上昇
- 営業活動による現金 134% 純利益
コロナの影響をあまり受けず業績が安定しています。
ストライカー装甲車関連や、小型無人輸送車SMETなどの受注がりました。変わったところでは米国保健福祉局からクラウドソフトウェアの受注が2億4000万ドルありました。
さらにアメリカ海軍から先進型原子炉の開発として1億5000万ドルの受注がありました。
今回動きがあったのはSMET 小型無人輸送車両と呼ばれるもので兵士の負担を減らすためにいろいろ研究されていましたが、ボストン・ダイナミクスの4本足のロボットは採用されませんでした。
やはり4本足ロボットは人類にとって早すぎたようですね、やはり車輪の方が都合がよいようです。
また、ジェネラル・ダイナミクスはロッキード・マーチンのステルス戦闘機F-35Aのバルカン砲を担当しており引き続き順調に出荷しています。
F-35A戦闘機・25mm機関砲(GAU-22/A)発射試験 - F-35A Lightning II 25mm Gun (GAU-22/A) Fire Test
今回の決算で少し気になったのはアメリカ海軍から先進型原子炉の研究開発の受注があったことです。今建造中のコロンビア級潜水艦の原子炉燃料の寿命が42年もあり建造から廃船まで燃料の交換が必要ありません。ベストセラーのバージニア級潜水艦の次の世代の原子炉を開発しているの可能性があります。
新しいアメリカの流れはどのようになっていくのでしょうか?