2022年1月27日、ノースロップ・グラマン[NOC]は 2021年第4四半期と通期の決算を発表しました。
・2021年第4四半期の売上は86億ドルで通期の売上は357億ドルでした。
・2021年第4四半期のEPSは17.14ドルで通期EPSは43.54ドルでした。
航空機システム部門では、有人航空機と無人機の両方の販売が落ち込んでいます。ステルス戦闘機F-35シリーズ減産のため売り上げが減少しました。
防衛システム部門では、売上高はITサービスの売却などがあり18%減少しました。
作戦システム部門では、売上高はITサービスの売却などがあり8%減少しました。通期では横ばいとなっています。
宇宙システム部門は、売上高の増加により、通期で11億2000万ドル(26%)アップしました。 打ち上げ及び戦略ミサイルと宇宙事業の両方の分野が増加しました。地上配備型戦略的抑止力核ミサイル(GBSD)の増加と、次世代弾道ミサイル迎撃システム関連です。
宇宙関連では、国際宇宙ステーションへの補給サービスが減少しています。(ここでもスペースXに補給の仕事をとられているようです。)
全体として業績は低調ですがITサービスの売却益で利益は増えています。
しかしステルス戦闘機F-35の減産などが響いています。
2021年度中にレイセオン・テクノロジーズ[RTX]と共同開発した極超音速ミサイルが発射試験に成功しました。
また、NASAの深銀河の調査のジェームズ・ウエッブ宇宙望遠鏡が展開に成功し、L2ポイント(地球と月の重力が釣り合う地点)に到着しました。
(動画は、NASAが進める月面探査プロジェクトのアルテミス計画の巨大ロケットの組み立ての様子です。ノースロップ・グラマンが担当するのは緊急脱出ロケット部と固体ロケットブースターです。)