2021年10月28日、ノースロップ・グラマン[NOC]は 2021年第3四半期の決算を発表しました。
•売上高は3%増の87億ドルでした。
•EPS(一株当たり利益)は6.63ドルで13%増加しました。
航空機システム部門では、ステルス戦闘機F-35シリーズ減産の影響の為、売り上げが減少しました。
防衛システム部門では、売上高はITサービスの売却などがあり4,200万ドル減少しました。
作戦システム部門では、全体の販売量が減少したため、1億3,300万ドル(5%)減少しました。地上配備型の核ミサイルである地上ベース戦略的抑止力(GBSD)プログラムが順調でした。
宇宙システム部門は、売上高の増加により、4億8000万ドル(22%)アップしました。 打ち上げ及び戦略ミサイルと宇宙事業の両方の分野が増加しました。地上ベース戦略的抑止力(GBSD)の増加と、極超音速ミサイル関連のボリュームの増加によるものです。
宇宙関連では、国際宇宙ステーションへの補給サービスやNASAの月面探査アルテミス計画や、極超音速ミサイル開発プログラムが貢献しました。
全体として業績は低調でステルス戦闘機F-35の減産や、長年続いた対テロ戦争終結などが原因です。
しかし、この第3四半期中にレイセオン・テクノロジーズと共同開発した極超音速ミサイルが発射試験に成功しました。
(動画は、NASAが進めるアルテミス計画の巨大ロケットの緊急脱出装置のテストです。ノースロップ・グラマンが担当する緊急脱出ロケットは、瞬時にF-22戦闘機8機分のパワーで宇宙飛行士が乗るオリオン宇宙船を切り離します。)