2023年1月19日、イーロン・マスク氏率いるアメリカの新興宇宙開発企業「スペースX」は「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功しました。
カリフォルニア州のアメリカ宇宙軍のバンデーバーク基地のにある4番発射台から51個のStarlink衛星(Starlink-68)を打ち上げました。
ステージの分離に続いて、ファルコン9(B1075)の第一段ステージは、無人回収船「まだ君をあいしている号」に着艦しました。
スペースXの提供する「スターリンク」衛星通信網は、今回のロシアのウクライナ侵攻で大活躍し脚光を浴びています。
当初、ロシアはウクライナの通信網を妨害しようとしましたが、ウクライナのミハイル・フェドロフIT担当大臣は、イローン・マスク氏に「スターリンク」提供を願い出ます。
イーロン・マスク氏は、たった10時間でウクライナ全土で「スターリンク」を使った通信体制を整え、通信アンテナを大量に供給しました。
通信環境が整ったので、ウクライナ側はドローンを使ってロシア軍の位置を特定して、ジャベリンを持った兵士に的確な指示を出し効率よく攻撃できるようなりました。
また、ライバルのユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のロケットのエンジンがロシア製なのでロシアとの関係が悪化する状況では調達がうまく進まないことがあります。
しかし、スペースXのファルコン9のマリーンエンジンは自社で製造しているため安定性して供給することができます。
今回のロシアのウクライナ侵攻では、ウクライナ側は「スターリンク」や「ドローン」など新しいテクノロジーを活用して反撃に転じています。
(最近では、ウクライナの動物のビーバーたちが湿地帯を作り出したおかげでロシア軍の侵攻を遅らせたことが分かりました。)
スターリンク衛星は3500機以上が打ち上げられています。
(ウクライナのフォークシンガーのアイリーンさんの「ヘイ!ファルコン」です。ポーランドやウクライナの民謡で戦火によって離れ離れになった男女の悲哀を歌い上げています。スターリンク衛星通信が二人の愛を繋いでくれますように!)