ロッキード・マーチン[LMT] 2022年 通期状況
・2022年の売上高は660億ドル
・2022年の純利益は57億ドル、一株当たり22.66ドル
・営業からのキャッシュは78億ドル
・年間売上高のガイダンスを650億ドルから660億ドルとしました。
2022年の通期の航空機部門は、270億ドルで前期より増加しました。ステルス戦闘機F-35シリーズのロット15の契約が決定したためです。またC130輸送機などの受注が少しだけあります。
2022年通期のミサイル&火器管制部門の売上高は113億ドルとなりました。おもに精密ストライクミサイル(PrSM)や誘導多連装ロケットシステム(GMLRS)の売れ行きが好調で、ウクライナではハイマース(高機動ロケット砲)が人気です。
2022年通期の回転翼機&作戦システム部門の売上高は減少しました。
おもにイージス防衛システムやTPQ-53レーダーなどの売れ行きが順調でした。
ヘリコプター部門の業績は振るいませんでした。
2022年通期の宇宙部門の売上高は115億ドルでした。弾道ミサイル防衛の次世代迎撃システム関連が好調でした。また、機密扱いの契約もあります。
今年はアルテミス計画のオリオン宇宙船が無事に地球に戻ってきました。
今期も良好な結果となりました。ウクライナではロッキード・マーチンのジャベリン対戦車ミサイルやHIMARS(長距離ロケット砲)が戦果を挙げています。
アメリカ空軍向けのF-35シリーズは低調ですが、カナダやドイツがF-35の導入を決定するなど海外ではF-35の採用が広まっています。