先日、沖縄と宮古島間を航行した「中国人民解放軍海軍」の空母「遼寧」とは、どのような艦船でしょうか?
001型空母「遼寧」は、1998年にウクライナで建造中止で放置されていた、「アドミラル・クズネツォフ」級の2番艦「ワリヤーグ」をスクラップとして購入しました。購入時には、推進機関や着艦機器は取り外されていましたが、中国は十年以上も時間をかけて修復しました。
2011年8月からテスト運用が始まり、2012年9月25日に正式に就役しました。
- 満載排水量 約6万トン
- 全長 305m
- 速度 30ノット
- 艦載機 J-15戦闘機 24機
- その他 対潜ヘリコプターなど
その特徴として船首に14度のスキージャンプ方式の甲板を備えています。
ただ、J-15戦闘機と「遼寧」の相性が悪く、公式では2機の事故が報告されています。また、非公式にはさらに2機事故を起こしているそうです。
J-15戦闘機はロシアの艦載機Su-33を基にして中国で生産されています。エンジンだけはロシア製を装備しています。
現在、001型空母「遼寧」を基に開発した中国国産空母001A型(002型?)の試験が終了したようです。艦載機のJ-15も30機以上乗せられるようです。
また、空母単独で行動するわけではないので、空母護衛用の中華神盾(中国版イージス艦)の配備も同時に行われています。