イーロン・マスク氏率いる「スペースX」やアマゾンのジェフ・ベゾス氏の「ブルー・オリジン」の開発しているロケットは、繰り返し再利用することでランニングコストを下げることに成功しています。
まだ「ロケット」使い捨てているの?と、アメリカのIT長者からの煽られて、アメリカ軍の人工衛星打ち上げ計画も進路修正することになりました。
アメリカ空軍は、当初「EEVL - Evolved Expendable Launch Vehicle (発展型使い捨てロケット)」と呼ばれるプログラム進めていました。
このプログラムは、クリントン政権下で始められました。計画に参加したボーイングとロッキード・マーチンが50%ずつ出資し「ULA」が誕生しました。それぞれ、「デルタⅣ」と「アトラスV」を開発し使い捨てを前提として運用してきました。
しかし、スペースXのロケットでも低コストで打ち上げが可能となったことで、アメリカ空軍も「NSSL - National Security Space Launch 国家安全保障宇宙ロケット」と計画を変え再利用型のロケットでも運用できるようになりました。
「ULA」の開発中のロケット「ヴァルカン」は、「ブルー・オリジン」のBE-4エンジンを搭載し 、打ち上げ後、エンジンのみを切り離しパラシュートを付け回収する予定です。
ノースロップ・グラマン[NOR]が開発しているロケットは、「オメガ」と呼ばれいます。スペースシャトルの固体ロケットブースターを流用し、既に実用化している技術を利用して開発を進めています。
アメリカの宇宙ロケット産業は1社独占から4社が競争する時代になりました。いずれは、低コストで宇宙旅行に行ける時代が来ると思います。楽しみですね!