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軍需・防衛産業への投資

ロッキードの新型偵察・攻撃ヘリ「レイダー」


Meet Sikorsky RAIDER X™.

 この新型ヘリコプターは、ロッキード・マーティン[LMT]の子会社のシコルスキーが開発中です。

 アメリカ陸軍が採用を検討している攻撃偵察機(FARA)の試作機のためのプロトタイプとして設計されました。今後、アメリカ陸軍が戦場で直面する脅威と戦うために高速、敏捷性、生存可能な複合同軸ヘリコプターです。

 

 ヘリコプターは垂直離着陸と空中停止ができるのが最大のメリットですが、飛行速度が遅いのが難点です。機動力が必要とされる戦場に於いてそれはデメリットとなります。

 アメリ海兵隊ボーイング[BA]の「MV-22 オスプレイ」を導入することにより展開能力の向上に努めています。しかし、アメリカ陸軍はオスプレイを採用していません。(陸上自衛隊には「MV-22 オスプレイ」を強引に勧めています。)

 また、オスプレイは基本が輸送機として開発されているので、機体が大きく偵察や攻撃などの行動に向いていません。パイロットもヘリコプターと飛行機の両方のライセンスの取得が必要だといった点があり操縦するにも両者の特性を熟知する必要があります。

 今回の新型ヘリ「レイダー」は、既存のヘリと同じような感覚で操縦できるようにすることが求められています。二重反転ローターと後部の推進プロペラが特徴です。二重反転ローターは、旧ソ連やロシアのヘリが採用しています。西側陣営のヘリで取り入れられるとは驚きです。

 

 ロッキード・マーチンでは、「F-35B」の短距離離陸・垂直着陸のリフトファン方式や「アトラスロケット」のエンジンなど、ロシアから技術提供を受けているモノがあります。よい解決策があればライバル側のテクノロジーを採用する点がアメリカの懐の広さでしょうか。

 

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