2020年10月28日、レイセオン・テクノロジーズ[RTX]は、2020年第3四半期の業績を発表しました。
- 売上高147億ドル
- 一株当たり利益0.58ドル
- 当期純利益は8億7200万ドル
現在の経済情勢としてCOVID-19による影響がありましたが、一株当たり0.58ドルでプラスに転じました。
レイセオンとユナイテッド・テクノロジーズが合併して、決算のセグメントが変更となりました。大きく分けて4部門になります。
・コリンズ・エアロスペース
・プラット&ホイットニー
・レイセオンインテリジェンス&スペース(RIS)
・レイセオンミサイル&ディフェンス(RMD)
第3四半期中の注目すべき防衛関連の受注は次のとおりです。
・プラット・アンド・ホイットニー部門でのF-35シリーズのジェットエンジンF-135の4億7,300万ドル分の受注。
・コリンズエアロスペース部門で国際宇宙ステーションでのNASAの船外活動(EVA)を支援するサービス、アップグレード、維持を提供する複数年の船外活動契約(ESOC)に3億2,000万ドル分の受注。
・レイセオン・インテリジェンス&スペース(RIS)部門の9億2,800万ドル分の受注ですが、機密事項となっています。対極超音速ミサイル関連でしょうか?
アメリカ空軍のロケット打ち上げ、試験範囲システム(LTRS)の運用と維持を行うために1億7,600万ドル。
・レイセオンミサイルディフェンス(RMD)部門では、サウジアラビア向けの弾道ミサイル監視レーダー(AN/TPY-2)レーダーに1億8,600万ドル。(このレーダーはロッキード・マーチンのTHAADミサイルとセットで使われます。)
全体を見通すと、コロナの影響で商業航空機部門が足を引っ張っています。レイセオンとユナイテッド・テクノロジーズが合併しスタート直後からこのような状態です。プラット・アンド・ホイットニーはF-35のジェットエンジンで持っているような状況ですね。
両者が統合する前から期待していたのですが、なんとも低飛行振りです。トホホ・・・
宇宙開発と弾道ミサイルや極超音速ミサイル関連のブームが来ており、何とか需要を取り込んでほしいものです。
最近の地域紛争ではいとも簡単にドローンが使われるようになり、そのドローン対策も重要な課題となって来ました。