2020年7月28日、レイセオン・テクノロジーズ[RTX]は、2020年第2四半期の業績を発表しました。
- 売上高141億ドル
- 一株当たり2.56ドルの損失
- 営業からのキャッシュフロー 2億1,000万ドル
現在の経済情勢としてCOVID-19による影響があり、一株当たり2.56ドルの損失、$2.13はコリンズエアロスペースののれんと無形資産の減損に関連していました。
レイセオンとユナイテッド・テクノロジーズが合併して、決算のセグメントが変更となりました。大きく分けて4部門になります。
・コリンズ・エアロスペース
・プラット&ホイットニー
・レイセオンインテリジェンス&スペース(RIS)
・レイセオンミサイル&ディフェンス(RMD)
コリンズ・エアロスペースの2020年第2四半期の売上高は4,298百万ドルで、前年に比べて35%減少しました。商業関連は48%減少し、軍事は10%増加しました。商業販売の減少は、主に飛行時間の減少、航空機の利用の減少、コロナウィルスの影響によって引き起こされましたが、F-35と防衛開発プログラムの成長によってわずかに相殺されました。
プラット・アンド・ホイットニーの2020年第2四半期の売上高は3,607百万ドルで、前年に比べて30%減少しました。商業関連は51%減少、軍事は11%増加しました。商業販売の減少は、主に現在の経済環境によって航空機運用が自粛され、関連するスペアパーツの販売および商用エンジンの納入が大幅に減少したためであり、F-35のエンジンのF135生産量と複数の戦闘機プラットフォームのアフターマーケットの開拓がありました。
レイセオンインテリジェンス&スペース(RIS)の第2四半期の調整後売上高は3,314百万ドルで、同四半期の調整後営業利益は3億1,100万ドルでした。
レイセオンミサイル&ディフェンス(RMD)の第2四半期の調整後売上高は3,590百万ドルで、同四半期の調整後営業利益は3億9,700万ドルを記録しました。
・サウジアラビア向けの弾道ミサイル防衛用レーダー(AN/TPY-2)プログラムに23億ドル
・レイザオン・インテリジェンス&スペース(RIS)の多くのプログラムで14億ドル
・ミサイル防衛局(MDA)とRMDの国際顧客のためのスタンダード・ミサイル-3(SM-3®)に2億9,900万ドル
さらに、RMDは長距離スタンドオフ兵器(LRSO)を開発するために米空軍によって選定されました。これは、核弾頭を搭載した巡航ミサイルです。
コロナの影響を受け商業航空関連のダメージがあります。F-35頼みになっています。
昨年夏にINF条約が破棄され、アメリカも中距離核ミサイルをレイセオン・テクノロジーに発注しました。
今回の決算は不調でしたが、ポストコロナ・ポストINFの世界が同時にやってきたことを感じた決算発表でした。