2024年10月17日、レイセオン・テクノロジーズ[RTX]の株価が最高値127ドルを記録しました。
レイセオン・テクノロジーズはアメリカの防衛産業大手で近年の世界情勢を受けて業績が好調です。
- 売上高197億ドル(前年比8%アップ)
- 調整後一株当たり利益1.41ドル(前年比9% 大幅アップ!)
- 通期の見通しは780億ドルから795億ドルに上方修正
今期はウクライナ戦争と中東情勢悪化でパトリオットミサイルと防空システムや対ドローンシステムの需要があり増益となっています。
また、日本が「トマホーク巡航ミサイル」の導入を前倒しするなど世界情勢が緊迫しています。
NATO北大西洋条約機構がスティンガーミサイルを大量に発注する状況になってきています。
レイセオンとユナイテッド・テクノロジーズが合併して、決算のセグメントが変更となりました。大きく分けて4部門なっていましたがレイセオンインテリジェンス&スペース(RIS)とレイセオンミサイル&ディフェンス(RMD)が統合になり3部門となります。
・コリンズ・エアロスペース
・プラット&ホイットニー
今回のウクライナ戦争で有名になった「ジャベリン対戦車ミサイル」ですが、照準器が大きく重たいためレイセオン・テクノロジーズ小型化した軽量コマンド発射ユニットの初期生産を始めました。レイセオン・テクノロジーズでは「過去、現在、未来のジャベリン対戦車ミサイルに対応可能」としています。
レイセオン・テクノロジーズの年間予想売上高は795億ドルでロッキード・マーチンを抜いて防衛産業世界トップを独走しそうです。
しかしながら中東での取引を巡って法的な問題が出てきているようでアメリカ司法省や証券取引委員会の判断が必要な問題が出てきています。
レイセオンの新CEOのクリス・カリオ氏は「20年近く前、私はレイセオンに入社し、今日、私はこの素晴らしい組織を率いる機会に謙虚で光栄に思っています。一緒に、レイセオン・テクノロジーズの次の章を書きます。」と述べています。