2022年1月11日、ボーイング[BA]は2021年第4四半期と通年の出荷状況を発表しました。
商業機としては737-MAXが第4四半期で84機と増えており、年間トータルの出荷が263機で、2021年は737-MAXフェスティバル状態でした。
(出来立てほやほやのボーイング737-MAXに興味のある方は上記の動画をご覧になってください。737-MAXよりCAの美風さんばかり見てしまいます。)
中型機の767シリーズも増産傾向にあり、貨物機に改造したモデルが人気です。
ただ、787型機の製造が停止しておりFAAアメリカ連邦航空局との調整が難航しています。
商業機は年間で340機と大幅に増えてきています。コロナ禍でも輸送機としての需要が増えてきています。
防衛部門では、世界中で地域紛争の可能性が高くなりアパッチ攻撃ヘリの需要が増えてきています。新規製造とリサイクルで年間83機ものアパッチ攻撃ヘリを出荷しました。
アメリカ海軍向けの艦上戦闘機「F/A-18 スーパーホーネット」が21機でした。最新モデルブロックⅢが納品になるなど対中戦略に軸を移しつつあるようです。(ロッキード・マーチンのF-35Cの運用の遅れをカバーする目的もあります。)
F-15戦闘機もアメリカ空軍向けのF-15EXや中東カタール向けのモデルが納品となるなど戦闘機需要も取り込みつつあります。F-15EXは対空ミサイル22発を装備し制空戦闘機として活躍するでしょう!
空中給油機のKC-46も年間13機と順調です。2021年10月には航空自衛隊初のKC-46がデリバリーされましたが、地味な機体の為ニュースにもなりませんでした。(一部の人たちエンジンの騒音が!などといった意見もありましたが、レイセオン傘下のプラット&ホイットニーのエンジンは静かなようです。)
さすが航空機産業のボーイングだけあって航空機の生産台数は凄まじいですね!
最近では「MQ-25」や「ロイヤルウイングマン」など無人機の分野を強化しつつあります。