ポーランドが、ロッキード・マーチン[NYSE:LMT]のF-35を32機導入です。
おそらく「F-35A」を導入だと思われます。ポーランドは、長年、旧ソビエトやロシアの影響を強く受けていました。現在ではEUに加盟しています。軍事面ではNATOの一員です。
(地理的にロシアに近いため、滑走路が破壊された場合に備え短距離離陸型のF-35Bを導入するかも?)
ポーランドの旧ソ連製の戦闘機から最新鋭F-35の配備でパイロットの訓練が大変そうですが、アメリカは効率良くF-35のパイロットや整備士を育成できる仕組みがあります。
また、消耗部品なども管理プログラムがあり「ALIS(アリス) Autonomic Logistics Information System」と呼ばれています。少々使い勝手が悪く、「不機嫌の国のアリス」とも揶揄されています。
なんだか、ロッキードマーチンは「F-35のフランチャイズ・チェーン」の本部に思えてきました。
確かに、戦場でも正規軍の兵士より、民間軍事会社のオペレーターが活躍したりと戦場でもアウトソーシングが盛んだったりします。
いずれは、兵器のサブスクリプション・サービスが導入され、月々定額で新しい兵器が使いたい放題なんて時代が来るかもしれません。
下記の表はF-35の導入を決めた国々です。トルコへの売却は凍結しトルコはロシアの戦闘機の導入を検討し始めています。F-35を導入することはなさそうです。
カナダはF-35の開発パートナー国ですが、トルドー政権がF-35の撤回を選挙の目玉にしていたため採用が凍結されています。
この2カ国を除外しても3200機以上の受注・配備が見込まれます。当分、ロッキードマーチンの稼ぎ頭になりますね!
総計 | 3,203 | |||
---|---|---|---|---|
アメリカ空軍 | F-35A | 1,763 | ||
アメリカ海軍・海兵隊 | F-35B | F-35C | 693 | |
イギリス空軍 | F-35A | F-35B | 138 | |
イタリア空軍 | F-35A | 60 | ||
イタリア空軍 | F-35B | 30 | ||
オランダ空軍 | F-35A | 37 | ||
オーストラリア空軍 | F-35A | 100 | ||
ノルウェー空軍 | F-35A | 52 | ||
デンマーク空軍 | F-35A | 27 | ||
イスラエル空軍 | F-35A | 50 | ||
日本・航空自衛隊 | F-35A | 105 | ||
日本・航空自衛隊 | F-35B | 42 | ||
韓国 | F-35A | 40 | ||
ベルギー空軍 | F-35A | 34 | ||
ポーランド | F-35A | 32 | ||
カナダ | 0 | |||
トルコ | 0 |