ボーイング[BA]が開発中の無人給油機「MQ-25A スティングレー」の試験飛行が成功しました。
「MQ-25A スティングレー」は、アメリカ海軍の空母で運用を想定した無人機です。今現在、アメリカ海軍の主力のボーイングの「F/A-18 スーパーホーネット」は、航続距離が短く頻繁に燃料の給油が必要です。
現在、「スーパーホーネット」に増量タンクを装備して仲間の「スーパーホーネット」に給油する「バディ給油」方式を採用しています。これでは、給油タンカーとなった「スーパーホーネット」は、兵器を取り外しているので実戦に振り分けることはできません。
そこで、アメリカ海軍は無人給油機の提案を出し、それに対して「ロッキード・マーチン」「ボーイング」「ジェネラル・アトミックス」の3社が応募し、「ボーイング」案が選ばれました。
「MQ-25A スティングレー」は、アメリカ軍の無人機のレベル5の基準を満たすことが条件です。レベル5は、「複数の機体が相互に認知しながら編隊で飛行可能である」としています。
ボーイングは「F/A-18 スーパーホーネット」の製造開発メーカーです。空母での運用のノウハウがあり、無人機「X-37B」の運用実績もあります。開発が順調に進めば、「MQ-25A スティングレー」2024年には初期作戦能力を取得する予定です。