ロッキード・マーチン[LMT]は、エアロジェット・ロケットダイン[NYSE:AJDR]を44億ドルで買収すると発表しました。
エアロジェット・ロケットダイン[NYSE:AJDR]は、アポロ計画の頃からロケットエンジンを製造しています。
スペースシャトルのメインエンジンなどが有名で、現在NASAが進める月面着陸計画のアルテミス計画のSLSシステムのRS-25メインエンジンを担当しています。
宇宙空間など酸素がないところでの推進機器を製造するのが得意な企業です。
さらに重要なのが、ロッキード・マーチンが現在開発中の極超音速ミサイル「AGM-183A」のロケットモーター部の開発を担当しています。
過去には、ボーイング[BA]とNASAと共同で極超音速滑空体「X-51」を開発しています。(オバマ政権で開発中止の決定がされたのが遅れの原因とされ、開発を続けていれば中国やロシアより先に極超音速ミサイルを配備で来ていたかもしれません。)
今後、宇宙空間が戦場となる可能性に備えアメリカは着々と先行投資を行っています。