2021年10月5日、防衛省は、護衛艦「いずも」でアメリカ海兵隊のステルス戦闘機「F-35B」の離着艦に成功したと報じました。
護衛艦「いずも」はロッキード・マーチンのステルス戦闘機「F-35B」を運用できるように徐々に改修を重ねてきました。
日本も「空母」を運用できるようになるまでもう少しのところまできました。
動画を見ていると、アメリカ海兵隊のパイロットが「いずも」のワッペンをカメラに見せています。戦闘機の垂直尾翼には薄く「いずも」のロゴ描かれています。
ステルス戦闘機「F-35B」は、アメリカ海兵隊の要望もあり短距離離陸・垂直着陸型として開発されました。
300mほどの滑走で離陸ができ、垂直に着陸することができます。このため機体の背中にロールス・ロイス製のリフトファンを搭載しています。
ジェットエンジンのノズルも90度回転し下向きに可変します。この仕組みにより短距離離陸・垂直着陸が可能となりました。
F-35Bはイギリス海軍が空母「クイーンエリザベス」で運用し、イタリアも運用を開始し始めています。
短い滑走路で離陸できるので、狭い国土のシンガポールも採用を決定しています。
日本もF-35Bを42機導入予定です。(F-35Aは105機導入予定です。)
有事の際は、弾道ミサイルや巡航ミサイルで基地の滑走路が攻撃されることが想定されます。
「F-35B」は実戦配備が早く、今後も採用国が増えていく可能性があります。
ロッキード・マーチンでは、F-35シリーズの累計生産台数が700機を突破し、増配傾向にあります。