2021年4月28日 ボーイング[BA]は2021年第1四半期の決算を発表しました。
・737-MAXの生産再開し、787型機も納入を再開しました。
・売上高は152億ドルです。
・純損失は5億3700万ドルで1株当たり0.92ドルの損失です。
・営業キャッシュフローは-34億ドルでした。
商業航空機部門では運航が再開となった737-MAXに需要が大きく、再開から85機、21の航空会社が運航を行っています。
787型機は需要が落ち込み、生産ラインをサウスカロライナ州の工場に統合し再構築を完了しました。
777型機の最新モデル777Xは2023年頃に納入予定です。
防衛・宇宙・安全保障部門では、空中給油機KC-46タンカーが好評でアメリカ空軍や航空自衛隊向けの需要があります。また、アメリカ海軍やオーストラリア空軍向けのP-8Aポセイドン(海上哨戒機で737型機の武装ver.です。)やベル社と共同開発したMV-22オスプレイ6機の受注がありました。アメリカ空軍向けF-15EX(イーグルⅡ)を納品しました。
NASAが進めるアルテミス計画のSLS(スペース・ローンチ・システム)のメインエンジンの点火試験もクリアしました。
グローバル・サービス部門では、モロッコ空軍の地上流通支援、アメリカ海軍のF/A-18スーパーホーネット及びハリアーAV-8Bアビオニクス機器修理の契約がありました。
また、737-800型機の貨物タイプを納入し、米海軍向けのEA-18Gグラウアーの改修を受注しました。
737-MAXの運航再開で調子を取り戻してきた感じがありますね。空中給油機の需要も高く、アルテミス計画のSLSなどボーイングの力が試される年になりそうです。