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赤字縮小!ボーイング。2021年第Q4と通期の決算。

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 2022年1月26日 ボーイング[BA]は2021年第4四半期と通期の決算を発表しました。

・中国市場をはじめ737-MAXシリーズが好評ですが、787型機の納入を停止しています。
・売上高は147億ドルです。通期では623億ドルとなっています。

・純損失は42億ドルで通期では43億ドルとなっています。
・営業キャッシュフローは7億1600万ドルで通期では-34億ドルとなっています。

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「2021年は、私たちがハードルを乗り越え、商業、防衛、サービスのポートフォリオ全体で重要なマイルストーンに達したので、私たちにとって再建の年でした。737-MAXの生産と納入を増やし、ほぼすべてのグローバル市場で737 MAXを安全に提供することができました。商業市場の回復が牽引力を得るにつれて、貨物機の販売を含む堅調な商業受注も生み出しました。全体的な回復の進展を示し、第4四半期にはポジティブなキャッシュフローを生み出しました。」と、ボーイング社長兼最高経営責任者(CEO)のデビッド・カルフーンは述べています。

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ボーイングのデビット・カルフーンCEO



 商業航空機部門では一年前に製造を再開した737-MAXの需要が拡大して業績をけん引しています。2021年で737-MAXの製造は263機となっています。

 大型の777型機も年間24機の生産となっています。

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スイス国際航空のボーイング777-300ER

  防衛・宇宙・安全保障部門では、全体的に落ち込んでいますが、アメリカ陸軍の特殊部隊向けの「MH47G チヌーク」を受注しています。

 アメリカ海軍向けの無人給油機MQ-25の試験も順調に進んでいます。さらにボーイングとオーストラリア空軍の共同開発の無人機「ロイヤルウイングマン」も2機目の製造に取り掛かっています。

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早期警戒機とロイヤルウイングマン

 グローバルサービス部門では、旅客機を貨物機に改修するプログラムが順調に推移して15%も売り上げがアップしています。さらにアメリ海兵隊のMV-22オスプレイの改修サービスの受注もありました。

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MV-22オスプレイ

 737-MAXの増産傾向にあり、赤字が縮小して42億ドルとなっています。2020年が119億ドルとぶっ飛んだ赤字を出したことを考えると状況はよくなってきています。

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大人気の737-MAXシリーズ

(動画はスイス航空のボーイング777です。真っ白な機体にスイスの赤いロゴと国旗が映えます。シンプルでかっこいいですね!)

 

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