ロッキード・マーチン[LMT] 2023,Q3 の状況
・169億ドルの売上高で2%増加
・17億ドルの純利益、一株当たり6.73ドル
・営業からのキャッシュは29億ドル
・年間売上高のガイダンスを引き上げ667億ドルとしました。
2023年第3四半期の航空機部門は5%の減収です。ステルス戦闘機F-35シリーズの部品の調達の遅れやF-35の新しいシステムのアップデートがうまく進まないといったことが原因です。
2023年第2四半期のミサイル&火器管制部門の売上高は4%増加しました。
ハイマース・高機動ロケット砲の需要が増大しその弾薬のGMLRSの生産増加も寄与しました。
2023年第3四半期の回転翼機&作戦システム部門の売上高は9%増加しました。
グアム防衛向けのプログラムがスタートし高エネルギー(レーザー砲)などの需要が増えてきています。
2023年第2四半期の宇宙部門の売上高は8%増加しました。
主に次世代弾道ミサイル迎撃システムや潜水艦発射核ミサイルやGPSⅢのプログラムが売り上げアップに貢献しました。
長引くウクライナ戦争により、ハイマース・高機動ロケット砲の弾薬や必要となってきています。PAC-3パトリオット防空ミサイルも大量に必要な状況です。
NATO加盟国欧州でF-35ステルス戦闘機を導入する国が増えてきています。またウクライナにロッキード・マーチンF-16戦闘機を供給することも進んでおり、「F-16」戦闘機の需要も増えてきています。
また、今回の決算の中で「グアム防衛」と気になるキーワードが登場しました。海洋進出を進める中国に対抗する為でしょうか?
(↓現在グアムに配備されているTHAADミサイルの動画です。)