HIMARS(ハイマース)・｢M31 GMLRS ロケット｣発射 - HIMARS M31 GMLRS Rocket Live Fire
ロッキード・マーチン[LMT] 2020,Q1 の状況
-157億ドルの売上高
-17億ドルの純利益、一株当たり6.08ドル
-営業からのキャッシュは23億ドル
-COVID-19の2020年の見通しに対する最終的な影響は不確実
各部門の売上
- 航空機 63億ドル
- ミサイル＆火器管制 26億ドル
- ヘリコプター＆作戦システム 37億ドル
- 宇宙 29億ドル
となっています。
引き続きステルス戦闘機「F-35」シリーズが好調です。近年、ロシアや中国が「極超音速滑空ミサイル」を実用化したため、アメリカ軍も大急ぎで「極超音速ミサイル AGM-183A」の実用化を進めていることもありロッキード・マーチンに発注しています。
世界情勢が不安定となる中、弾道ミサイル防衛用の「サードミサイル」や「パトリオット3」 の売れ行きも好調です。また、アメリカ海兵隊向けの高機動砲システムなどが順調です。
2020年の第1四半期の航空機部門の売上高は、2019年の同時期と比較して7億8,500万ドル（14％）増加しました。この増加は主に、F-35プログラムの売上高の増加によるF-35プログラムの純売上高の増加によるものです。
2020年の第1四半期における航空部門の営業利益は、2019年の同時期と比較して8,700万ドル（15％）増加しました。F-35プログラムの営業利益は、生産、維持、開発契約の量が増加したため、約8000万ドル増加しました 。
2020年第一四半期の「ミサイル＆火器管制部門 MFC」の売上高は、MFCの2020年第1四半期の純売上高は、2019年の同時期と比較して2億9,600万ドル（11％）増加しました。増加は主に、極超音速ミサイルプログラムの純売上高の増加（主に数量の増加）によるものです。高機動砲システム（HIMARS）（上記の動画を参照してね）、多連装ロケットシステム（GMLRS）、極超音速ミサイルの脅威に対するミサイル防衛プログラムの統合（約1億2500万ドル）（主に終末高高度エリア防衛（THAAD）およびパトリオット（PAC-3）などです。
MFCの2020年第1四半期の営業利益は、2019年の同時期と比較して、2100万ドル（5％）減少しました。
2020年第一四半期の「ヘリコプター＆作戦システム部門 RMS」の売上高は、2019年の同時期に匹敵しました。シコルスキーヘリコプターの売上高は、数量の減少（主に戦闘救急ヘリコプター、ブラックホーク・ヘリコプター）により約9,500万ドル減少しました。この減少は、C6ISR（コマンド、コントロール、コミュニケーション、コンピューター、サイバー、戦闘システム、インテリジェンス、監視、偵察）プログラムの約8,500万ドルの増加（主に海中戦闘システムプログラム）によってほとんど相殺されました。
RMSの2020年第1四半期の営業利益は、2019年の同時期に匹敵しました。シコルスキーヘリコプターの営業利益は約2,000万ドル増加しました。
「宇宙部門」の2019年第3四半期の売上高は、2019年の同時期と比較して2億7,700万ドル（10％）増加しました。この増加は、主に弾道ミサイル防衛プログラムの約1億8,000万ドルの売上の増加によるものです。主として極超音速ミサイル計画と弾道ミサイル防衛計画です。国防総省の衛星プログラムに約1億ドルで、主に次世代オーバーヘッドパー赤外線（Next Gen OPIR）センサーシステムです。
2020年の第1四半期における宇宙部門の営業利益は、2019年の同時期と比較して5300万ドル（16％）減少しました。
今期は「極超音速ミサイル」特需があり、ほとんどの部門でこの開発のおかげで売り上げアップしています。上記の動画の高機動砲システム（HIMARS）から極超音速ミサイルを発射する計画も進んでいます。
今後のアフターコロナの世界では「極超音速ミサイル」を使った戦いが中心となるかも知れません。また世界の流れが変わってきたようです。
