2021年3月29日、ボーイング[BA]とサウスウエスト航空[LUV]は737-MAXを100機とオプション155機の契約を結びました。
これによりサウスウエスト航空は既存の737機より低燃費で二酸化炭素排出量を低下させた新しい737シリーズを導入することになります。
アメリカの格安航空会社で有名なサウスウエスト航空ですが、機体をボーイング737シリーズに統一することにより操縦やメンテナンスをしやすくして、機体の稼働率を上げる工夫をしています。
サウスウエスト航空は、今後、ワクチン接種が進み航空機の需要が戻ってくると考え今回の737-MAX-7（座席数138～153）を発注しました。
ミリカブ 3月のアクセスランキングです。
5位は、『ボーイングと映画「アウトポスト」』の記事です。
アフガニスタンでのアメリカ軍とタリバンの過酷な戦闘を描いた映画「アウトポスト」の紹介です。
4位は、『ボーイング。電子攻撃機・EA-18G改修受注』の記事です。
敵陣営のレーダーや通信妨害を専門とする電子攻撃機の改修の話題です。機体はボーイングのF/A-18スーパーホーネットFですが、電子妨害ポッドはレイセオン・テクノロジーズやノースロップ・グラマンやL3・ハリス・テクノロジーズが担当しています。
3位は、「恭喜！恭喜！中国産旅客機C919受注！」の記事でした。
中国が長年開発を続けていた国産旅客機C919の受注がありました。もしかしたら将来、開発元の「COMAC（中国商業飛機公司）」がボーイングやエアバスの地位を揺るがすかもしれません。
2位は、『 超音速のバフェット』の記事です。
バフェット氏が率いる投資集団バークシャー・ハサウェイが超音速ビジネスジェット機を開発するアエリオン社の「AS2」の導入を発表しました。
1位は、『ボーイング。巨大ロケット・エンジンテスト成功！』の記事です。NASAが進める月面探査計画「アルテミス」のメインロケットのエンジンのテストが成功しました。
最近、航空宇宙関連のホットな話題が多く目が回るような状態です。中国国産旅客機の記事のおかげで、中国やアジア地域からの「ミリカブ」の閲覧者が増えました。
米国株村で話題のARK社のETFですが、ARKX（宇宙開発ETF）が追加されました。その組み入れ銘柄の第4位にL3・ハリス・テクノロジーズ[LHX]が登場します。
2019年6月19日に「L3社」と「ハリス社」が統合して、L3・ハリス・テクノロジー社となり全米6位の防衛産業の誕生しました。それにより、テッカーシンボルはLHXの表記になりました。
人工衛星のセンサーを開発しており、日本の気象衛星にも搭載されています。
また、最近では、火星に到着した探査車「パーサヴィランズ」にもL3・ハリス・テクノロジーズの火星通信用無線機が搭載されています。
防衛分野では暗視装置や無線機が非常に優れており、最近ではVR技術と暗視画像を統合したモデルの配備も始まっています。
ENVG-B （Enhanced Night Vision Goggle-Binocular）
偵察・監視用カメラ「WESCAM」シリーズが人気で、逃げてもずっと追跡されるようです。
「WESCAM」は汎用性が高く有人機や無人機、艦船、地上車両等に設置して運用することができます。
2020年通期の業績として、売上高は182億ドルで、前年同期比42%増加しました。
当期純利益は10億ドルで、一株当たり利益は5.19ドルでした。
四半期配当を20%引き上げ、新たに60億ドルの自己株式の取得。
売上高の内訳
・統合作戦システム 55億ドル
・宇宙・空挺システム 50億ドル
・通信システム 44億ドル
・航空システム 34億ドル
合計 182億ドル となっています。
増配傾向にあり、今後、中国ロシアが配備している極超音速ミサイルを探知する衛星網を構築するためL3・ハリス・テクノロジーズは大幅な投資を行っています。
L3・ハリス・テクノロジーズの製品はアクション映画に登場することが多く、無線機や暗視装置やレーザー照射装置などストーリーを盛り上げるアイテムとして活躍することもあり、株主としても映画を楽しむことができます。
