【圧倒的な戦闘能力】ステルス戦闘機 "F-35ライトニングII" とは?
2020年7月9日にアメリカ国務省はロッキード・マーチン[LMT]のステルス戦闘機F-35の売却を承認しました。総額2兆4800億円と巨額ですが、内訳として「F-35A」が63機「F-35B」が42機となっています。
合計105機の導入で一機当たり236億円にもなります。F-35シリーズは大量生産することを前提として設計されており一機当たり108億円程度となっています。
しかし、パイロットの訓練費用やスペアパーツやソフトウェアのアップデートなどの費用も含まれ236億円もの値段になっています。
パイロットが被るヘルメットだけでも4800万円します。機体を製造しているロッキード・マーチンだけではなしに、胴体部を担当しているノースロップ・グラマン[NOC]やF-35用のF-135ジェットエンジンやミサイルを担当しているレイセオン・テクノロジーズ[RTX]などにとっても大きな案件です。
F-35シリーズはA型B型C型の3種類があり、航空自衛隊が導入するのが通常のA型と短距離離陸・垂直着陸のB型の2種類です。(C型はアメリカ海軍の空母専用機となっています。)
F-35Bは、背中にリフトファンを搭載することにより300m程の滑走で離陸や発艦でき、ヘリコプターのようの垂直に着陸することができます。しかしながらリフトファンがある分、重量が重くなり行動半径が短かったり、搭載する兵器に制限があります。
自衛隊も護衛艦「いずも」「かが」を改修しF-35Bを運用する予定です。改修もだいぶ進んでいるようです。
これからF-35シリーズは日本の空を守り始めます。たくさんの国々が採用を開始しています。多額の税金が投入されるので批判も多いですが、ロッキード・マーチンのホルダーとしては配当も増えて非常に嬉しいことです。