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ロッキード・マーチン[LMT] 2020,Q3 の状況
- 売上高は165億ドル
- 継続事業による純利益は18億ドル(1株当たり6.25ドル)
- 営業からのキャッシュフローは、19億ドル
- 過去最高の1,504億ドル分の受注
- 四半期配当率を1株当たり2.60ドルに引き上げました。
2021年の売上高が
各部門の売上
- 航空機 67億ドル
- ミサイル&火器管制 29億ドル
- ヘリコプター&作戦システム 40億ドル
- 宇宙 28億ドル
となっています。
2020年第3四半期の航空機部門の売上高は、2019年の同時期と比較して5億2000万ドル(8%)増加しました。これはステルス戦闘機「F-35」プログラムの売上高が約3億2,500万ドルの増加があります。
2020年第3四半期の航空部門の純利益は、2019年の同時期と比較して4,000万ドル(6%)増加しました。
2020年第3四半期の「ミサイル&火器管制部門 MFC」の売上高は、2019年の同時期と比較して3億7,000万ドル(14%)増加しました。
この増加は、誘導多発射ロケットシステム(GMLRS)と高機動ロケットシステム砲(HIMARS)による精密攻撃ミサイル(PrSM)
2020年第3四半期の「ヘリコプター&作戦システム部門 RMS」の売上高は、2019年の同時期と比較して2億8,900万ドル(8%)増加しました。シコルスキー・ヘリコプタープログラムの売上高は、シーホーク、VH-92A(大統領専用ヘリ)、戦闘救助ヘリコプター(CRH)の受注が増加したため、約1億8000万ドル増加しました。様々なトレーニングやロジスティクスソリューション(TLS)プログラムに約5,500万ドル。そして、主にイージス戦闘システム(イージス)のボリュームが増加しました。
2020年第3四半期の「宇宙部門」売上高は、2019年の同時期と比較して1億6,300万ドル(6%)増加しました。この増加は、主に「次世代オーバーヘッド永続赤外線(次世代OPIR)衛星」プログラムの売上高の増加によるものです。さらに極超音速ミサイル開発プログラムと極超音速ミサイル防衛計画のための約6000万ドルです。
2020年第3四半期決算では、引き続きステルス戦闘機F-35シリーズが好調です。各国の実戦配備や訓練も進んでいます。しかしながら、2020年9月30日にアメリカ海兵隊のF-35Bが訓練中に空中給油機に接触し墜落しています。(パイロットは重傷を負っているようです。)
短距離弾道ミサイルのPrSMや誘導多発射ロケットシステム(GMLRS)と高機動ロケットシステム砲(HIMARS)が非常に好調でF-35に次ぐ稼ぎ頭になるかも知れません。
極超音速ミサイルの開発も順調で年内には試射の予定です。それと同時に中国・ロシアの極超音速ミサイルを迎撃するシステムの開発も始まっています。
また、弾道ミサイルに比べ、補足しにくい極超音速ミサイルを探知するための「次世代オーバーヘッド永続赤外線(次世代OPIR)衛星」の開発も進んでいます。
さらに、極超音速ミサイルを探知するためのセンサーをスペースXの人工衛星に搭載し大量に配備する計画も持ち上がっています。
2020年10月10日の北朝鮮の軍事パレードでは超大型弾道ミサイルが公開されました。また、アゼルバイジャン・アルメニア紛争では、ドローンが効率的に使われるなど混沌とした世界となってきました。